カテーテルアブレーション治療。大田区の東京蒲田病院。

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各種検査・健診・手術

心臓手術

 2018年度の症例数は以下のとおりです。

2018年度 心臓血管外科 症例数 8月 9月 10月 11月 12月
冠動脈バイパス移植術 2 3 2 2 5
弁置換術 0 0 1 1 0

心臓血管外科 症例数

冠動脈バイパス術

 「冠動脈バイパス」は、狭窄・閉塞部分を飛び越えてその先に血管をつなぐ手術です。つなぐ(=吻合する)血管には、

  • 内胸動脈(肋骨の裏側にある動脈)
  • 胃大網動脈(胃の横を走行する動脈)
  • 橈骨動脈(肘と手首の間にある動脈)
  • 大伏在静脈(下肢の皮下脂肪の中にある静脈)

を使用します。

 吻合したバイパスは、やがて閉塞してしまうこともあります。つないだ血管の特徴としては、動脈(内胸動脈、橈骨動脈、胃大網動脈)によるバイパスは閉塞することが少ない半面、手術には高度な技術を要し、かえって合併症の原因となることがあります。一方で、静脈によるバイパスは、使用方法が簡便ではあるものの、手術後には徐々に硬化が進み、10年以内に半数近くが狭窄~閉塞をきたすと考えられています。

 当院では、内胸動脈を必ず使用しています。加えて、積極的に動脈グラフトを使用することで、長期間にわたってグラフトが閉塞しない術式を行っています。また、病院開設以来、人工心肺を使用しないいわゆる「オフポンプ手術」を行っています。オフポンプ手術は、高度な技術を要する方法ですが、人工心肺による全身への負担を回避することができる長所があります。特に、高齢者や腎不全、慢性肺疾患、大動脈の石灰化が著しいときでも、安全に手術を行うことができます。これまでに行ってきた治療経験では、心臓の機能が極端に低下している方、心筋梗塞などでショック状態の緊急手術などを除くと、手術後の死亡率は1%未満、脳梗塞の発生率も1%未満で、特に高齢者や腎不全を有する患者さんでも、1カ月後の生存率は概ね99%以上に向上しています。

 当院での冠動脈バイパスの基本方針は、

  1. 血流不足(虚血)を残さない完全血行再建、
  2. オフポンプ手術で負担を軽減する、
  3. 動脈グラフトをより多く使用して長期間の再発を予防する

です。冠動脈バイパス手術の危険性や最善のグラフト選択、皮膚切開の場所や大きさ、人工心肺の使用/非使用、治療のタイミングなどは、個々の患者さんにより異なります。循環器内科、麻酔科などとハートチームカンファレンスを行い、各々の患者さんの特徴に合わせた最善の治療法を選択して提供いたします。

弁膜症手術

 弁膜症の治療には大きく分けて弁置換術と弁形成術があります。弁置換術は自分の弁を取り除いてしまうのでその代わりに人工弁を植え込んできます。 形成術は様々な手技で自分の弁を修理する手術です。 人工弁には機械弁(金属でできた弁)と生体弁(ウシやブタの組織を使用した弁)があります。

 機械弁と生体弁にはそれぞれ特徴があり、大きな違いは耐久性と抗凝固療法です。生体弁の改良が進んでおりますが、耐久面ではやはり機械弁が勝ります。生体弁は弁の材質上経年的に劣化しますが、70歳以上の人ではそれによる再手術の可能性は10年で10%以下ですので手術時の年齢を考慮すると生涯持つ可能性があり、抗凝固薬(血液を固まりにくくする薬;ワーファリン)は基本的には3ヶ月で終了となります。

 機械弁は、耐久性に問題ありませんが、弁に血栓を作りやすく、抗凝固薬を生涯飲む必要があります。これは逆に出血を助長するため、血液検査で内服する量を調整する必要があります。またワーファリンと合わない食品(納豆や青汁など)の摂取を控えてもらわなくてはなりません。

 手術は、置換術にするか形成術にするか、また置換術の場合、機械弁にするか生体弁にするかは一概には決められません。患者さんの希望・ライフスタイルと弁・心臓の状態などを総合的に判断して最前の治療法を選択することになります。また患者さんの負担の軽減のために、弁の状態や心機能などを考慮し、より小さな傷で手術を行う低侵襲手術を行い、最善の治療法を選択していきます。

 


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