整形外科
- HOME
- 診療科・部門・外来担当表
- 整形外科
整形外科について
整形外科は「運動器」を扱う科です。「運動器」とは主に、身体の芯となる骨、骨と骨をつなぐ靱帯とつなぎ目である関節機構、関節を動かす筋肉、それをコントロールするための抹消神経をさします。
内臓と違って直接命に関わる部位ではありませんが、身体を動かすことができなければ、生活しにくくなります。命を長らえると言うより、人生を楽しむ生活の質(QOL)を上げる科といえます。
整形外科は骨折・人工関節、そして骨粗しょう症部門と脊椎部門にわかれます。脊椎部門は 脊椎・側弯センターをご参照ください。
当科の強み
① 合併症のある方の手術に対応
当院は循環器内科を中心とした専門性の高い小規模病院で、人工透析室があり、糖尿病の専門医も常勤しているところが特徴です。手術室にも、優秀な麻酔科・スタッフが揃っており、内科医の全身管理のもと安心して手術を受けていただくことが可能です。夜間の救急車で他病院に搬送され、そのまま入院となった場合でも、翌日以降で転院のご相談を承ります。
② 骨折の手術を得意としています
四肢の外傷(骨折など)・人工関節(膝や股関節)の手術は冨澤が担当します。これまでの執刀件数は3000件を超え、キズを小さくする最小侵襲手術や、より身体に負担の少ない確実な人工関節手術を得意としています(下記参照)。
近年、問題となっている骨粗鬆症の方の手術を多く手がけています。技術的には、もろい骨を確実に止める繊細さに、手術時間と出血を増やさないスピードも重要となります。さらに心臓や腎臓の機能の落ちた患者さんでは、手術の大小に応じた術後の点滴・薬剤管理も非常に重要になります。
③ 入院中から骨粗鬆症を治療します
骨折をした時、骨を早く治る薬があればいいなと思いませんか。
そんな可能性のある薬剤が、骨形成促進作用のある注射薬(商品名;フォルテオ、テリボン、オスタバロ)です。重症骨粗鬆症の高齢者が、粉砕骨折の手術をした後や、圧迫骨折で痛みが強い時、早期から併用することで、骨折治癒の経過が良くなることが示されております。
ただし、これらの薬剤はいずれも高額なため、中規模以上の病院(医療会計システム上のDPC病院)では、入院中に処方されることはほぼありません。
出来高性の会計システムをとる当院では、必要に応じてこれらの薬剤が入院中でも処方可能です。重症骨粗鬆症の患者さんの骨痛の軽減や骨癒合の促進、リハビリの促進に役立てております。
手術について
①ケガ(骨折)の手術
豊富な経験から得られたテクニックを駆使して手術を行います。
例1:橈骨遠位端骨折の最小侵襲手術
標準的な掌側プレートを用いた骨折観血的手術ですが、写真のように、ほぼ15〜20mmの小切開で行うことができます。キズ跡が気になる女性にはオススメです。
(人口骨移植を併用してもキズの大きさは変わりません)
例2:大腿骨転子部骨折
経験豊富な術者による標準的な大腿骨近位部ネイルの手術時間は、平均16分(2023年統計)。
さまざまな工夫で、合併症の多い患者さんに負担の少ない手術を目指しております。

(こちらも小皮切で行っています)
例3:人工骨頭挿入術(大腿骨頚部骨折)
- 術後の脱臼予防が不要です
- 従来後方からのアプローチで行われることが多かった手術ですが、当院では前側方(ALS)アプローチで行うため、術後の股関節の脱臼の心配がほぼありません。術後の痛みの訴えが少ないことも特徴です。
- 麻酔管理がしやすい
- 従来の後方からのアプローチでは、患者さんを側臥位(横向き)にして手術を行っていました。前方アプローチでは、仰向けのまま手術を行います。リスクの高い患者さんにも安全に麻酔管理ができるメリットがあります。また、レントゲン透視撮影が容易にできますので、術中骨折やインプラントの位置不良などのトラブルもなくなりました。
②膝の人工関節
- 一般的な人工膝関節全置換術(TKA)
その患者さんに適したサイズのインプラントを至適な位置に設置することができます。 (写真)
- より負担の少ない片側型置換術(UKA)
(変形症の程度により、手術ができる方は限定されます)(写真)
- 術中ナビゲーションシステム併用の人工膝関節全置換術(TKA)
その患者さんに適したサイズのインプラントを至適な位置に設置することができます。 (写真)
③股関節の人工関節
- 両股関節の人工関節
- 健康状態が良い方であれば、両側の人工股関節全置換術にも対応します。
↑ 50代男性 両側の人工股関節置換術を受け、3週間後には職場復帰をされました。
- ビキニライン皮切による前方アプローチ
基本的には人工骨頭挿入術と同じく、前側方(ALS)アプローチで行います。 股関節前面、ビキニラインに沿って斜めに皮膚を切ることで、術後の傷跡が下着にうまく隠れてわかりにくいメリットがあります。 (ただし骨盤の形や股関節の変形の度合いによってできない症例もあります)
- 術前3Dテンプレート計画
術前計画は、コンピューターによる3Dテンプレートで行い、術中はレントゲン透視を使用して、確認しながら行うことで、正確にインプラントを設置できます。
手術実績
各年度の症例数は以下のとおりです。
| 骨折観血的 手術 |
人工関節 置換術 |
人工骨頭 置換術 |
骨内異物 除去術 |
四肢 切断術 |
|
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 82 | 9 | 31 | 25 | 7 |
| 2024年 | 86 | 18 | 40 | 16 | 2 |
| 2023年 | 82 | 19 | 35 | 22 | 6 |
| 2022年 | 75 | 14 | 45 | 26 | 8 |

担当医紹介
- 役職
- 副院長
- 主な経歴
- 群馬大学医学部卒業
- 順天堂大学整形外科講師(脊椎診療部門)
- 順天堂大学整形外科准教授(脊椎診療部門)
- Texas Scottish Rite Hospital留学
- 参宮橋脊椎外科病院副院長
- 資格
- 日本整形外科学会専門医
- 日本脊椎脊髄病学会指導医
- 日本整形外科学会脊椎病専門医
- 日本脊髄外科専門医
- 所属学会
- 日本脊椎脊髄学会評議員
- 日本脊椎脊髄手術手技学会評議員
- 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会評議員
- 日本脊椎インストゥルメンテーション学会評議員
- 日本側弯症学会評議員
- Scoliosis research society active fellow
- Cervical spine research society membership




